瓦の屋根は塗装いらず?~瓦の種類知っていますか~ 20190920
みなさんこんにちは。スターペイント春日ショールーム店の板島です。
秋の風が吹き始め、晴れ間が続いたかと思えば、またも台風が近づいてきます。
台風で甚大な被害を受けた地域も少なくない現状では少々不安も募るというもの・・・
最近のお問合せでは、そういった台風や豪雨に備えて事前に塗装メンテナンスをしておこう!という場合も少なくありません。
特に、激しい雨で心配になるのが雨漏れということで外壁塗装やベランダ防水工事の相談を受けることもしばしば。
そして同時によくするやり取りがこちら👇
『・・・屋根で気になる部分はありませんか?』
『うちは瓦だから塗装いらないのよ』
なるほど、確かにその通り。伝統的な日本瓦であれば塗装の必要はありません。
そう。日本瓦であれば、です。
瓦と一口に言っても、その種類は皆さんのが想像するより多いってご存知でしたか?
たとえばコチラ👇
最近の住宅でよく使用されているカラーベストと呼ばれる屋根材なのですが、このカラーベストというのは実は商品名で、カテゴリーとしてはストレート瓦と呼ばれます。そう、正確には瓦ではないにもかからわらず、これも一応は瓦と名がついているのです。
皆さんもよくご存じのように、このストレート瓦の場合はまず間違いなく定期的な塗装リフォームが必要です。
ほかにもコロニアルといわれる屋根材もよく使用されているのを見かけますが、こちらもストレート瓦の商品名。劣化するとこのようになります。
こちらは高圧洗浄をかけた後なので汚れは落ちていますが、明らかに色褪せし防水性を失ってしまっているのが分かります。これ以上劣化をそのままにしておくとコケが繁殖し瓦の強度自体が著しく落ちて割れてしまうことも・・・。
ん?いくらなんでもストレート瓦と日本瓦の区別位つくよ?
ではこちらはどうでしょうか👇
どちらが日本瓦か分かりますか?
シンキング
タイム・・・
右でしょうか?左でしょうか?
正解は、どちらも日本瓦ではありません!
すこし意地悪でしたか?
実は、左側の瓦はモニエル瓦(商品名)と呼ばれるもので、正確には乾式コンクリート瓦といいます。右の写真はセメント瓦です。その名の通り、コンクリート(セメント)で形成されていて、月日が経って劣化が蓄積されると徐々に水分を良く吸うようになってしまい、瓦自体の強度もどんどん損なわれていきます。こうなるともはや塗装では間に合わず、全面葺き替え・・・ということに。そのため、これらの瓦の場合は見た目は日本瓦に似ていますが、定期的な塗装メンテナンスが必要になります。
ちなみに、一般に日本瓦といわれる瓦は、粘土瓦といわれるものの事を指していて、粘土瓦の中にも陶器瓦(釉薬瓦)、いぶし瓦、素焼き瓦と種類があります。種類によって形や艶感もいくつかのバリエーションがあり、洋瓦と言われる、先ほどの左側の写真によく似た形の瓦の中にも粘土瓦は存在します。
※粘土瓦
この粘土瓦は正真正銘のメンテナンス不要瓦。色褪せは起こりますが、瓦自体の強度に問題が出ているわけではないので、基本的には漆喰のメンテナンスのみになります。※ただし苔は生えます。写真の瓦は日本瓦の中でもベーシックな形のもので、なんとJ形と呼ばれるそうです。JapanのJですよ!面白いですね。
自身が建て主であるとか、明確な情報を家と一緒に引き継いでいる場合は問題ないのですが、日本瓦とセメント瓦、セメント瓦とモニエル瓦など、いずれの場合も専門家でないと判断が付きにくいことが多いということを頭に入れた置いてください。特に、屋根は一番劣化しやすい場所であるにもかかわらず、意識が行きにくく見えにくい場所です。
屋根材の違いはメンテナンスの必要の有無だけでなく、メンテナンスの仕方やタイミングにも関わってきます。はっきりとした確証がない場合は外壁や雨漏れなど、別の場所が気になったときについでの感覚でもいいので、専門家に一緒に見てもらうのがおすすめです。
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