モニエル瓦は特殊な屋根材　外壁屋根塗装防水専門店ｽﾀｰﾍﾟｲﾝﾄ 20200114

みなさんこんにちは。
スターペイント春日ショールーム店の板島です。

1月もあっという間に月半ば。
何を隠そう私、風邪をひいてしまいました。
みなさんや皆さんの周りに体調を崩してしまったかたなどおられませんか？

今日お話するのはモニエル瓦についてです。
みなさんはモニエル瓦って聞いたことありますか？別名洋瓦といわれるモニエル瓦はF型とS型で平たい形状のものと丸みを帯びた形状のものと種類があるのですが、実はこのモニエル瓦はお家のメンテナンスの観点から考えると、ちょっと『特殊』な屋根材になります。

取り寄せにくい。モニエル瓦

モニエル瓦はヨーロッパ発祥の瓦で、セメントと砂を使用した瓦です。デザイン性や高い防水性、耐久性、そして当時アスベストを使用していない建材として日本でもたくさん使用された瓦です。

※モニエル瓦　F型(フラット)

上の写真はストレート瓦と同じ平らな形状のモニエル瓦ですが、厚みが違うのが分かります。写真では見にくいですが、切り口に凹凸があるのも特徴の一つ。しかし、いくら耐久性の高い瓦と言っても劣化はします。そして実は、このモニエル瓦、今は主流でないどころかすでに廃版になってしまっています。

つまり、万が一瓦の割れなど取り換えが必要な劣化状況の場合は予備瓦や店舗在庫があればいいですが、取り寄せの場合はもはや手に入らないことが多いということ。そのためモニエル瓦を使用している場合は瓦をより長持ちさせるためにメンテナンスには気を使ってあげる必要があります。

もちろん、屋根の全面葺き替え、という選択肢もあるにはありますが、工事にかかる費用は一気に跳ね上がります。理想は外壁塗装を行う際に一緒に塗装様でのメンテナンスを定期的にすること。
そうすることで例え廃版になっているモニエル瓦でも余分な費用をかけずに手入れすることができます。

下地が重要。モニエル瓦

もう一つ重要なのがモニエル瓦の特徴と塗装リフォーム工事の際の注意点。
実は、モニエル瓦は瓦本体にスラリー層と言われる着色層があり、その上にクリア塗装された状態で使用されます。つまり、断面的にお伝えするとセメントと砂で形成された瓦本体の上にスラリー層、さらにその上の表面に当たる部分にクリア塗料の塗膜があって、劣化が進めば進むほど瓦本体がむき出しになっていきます。