外壁塗装”塗料のいろは”~塗料の種類と選び方~
みなさんこんにちは。
外壁塗装・屋根塗装専門店
スターペイント春日ショールーム店です。
ご自宅の塗装リフォームを考える際につい気持ちが行きがちなのはやはり『金額』の事だと思います。もちろん、塗装リフォーム工事を行う上で金額、つまり予算というのはとっても大切なポイントのひとつ。“とにもかくにも金額次第”とお考えのあなた!それも一概に間違いとは言えませんが、
ちょっと待ってください。
外壁屋根塗装は言い換えればお家にとってのお化粧であり、より健やかな状態で寿命を延ばすための医療行為のようなもの。確かにお金の話は切手も切り離すことはできませんが、他にも知っておくべき重要なポイントいくつもがあるんです。今日はそのいくつかのポイントの中でも『塗料』に焦点を当ててお話していきたいと思います。
【目次】
1 塗料の成分
2 塗料の種類一覧
2-1 アクリル樹脂塗料
2-2 ウレタン樹脂塗料
2-3 シリコン樹脂塗料
2-4 フッ素樹脂塗料
2‐5 無機ハイブリッド塗料
3 水性と油性の違い
3-1 水性塗料の特徴
3-2 油性塗料の特徴
4 1液型、2液型の違い
4-1 水性塗料の特徴
4-2 油性塗料の特徴
5 機能が追加された塗料の紹介
5-1 ラジカル制御型塗料
6 おすすめ塗料、まとめ
塗料は何でできてるの?
それぞれの塗料の紹介に移る前にぜひ皆さんに知っておいていただきたいのが、塗料はどのような成分、素材で作られているかです。塗料は三つの成分から成り立っています。
①顔料…色や艶を決める大切な役割
②添加剤…塗膜を均等にする、特殊な機能を持たせる役割
③合成樹脂…塗膜を均等にする、特殊な機能を持たせる役割
そして、この配合の違いが各メーカーが売っている塗料の違いになっています。
外壁塗装の塗料の種類一覧
実は塗料には大まかな種類があり、それぞれ特徴もあればその時々で流行り廃りも存在します。
※ただし、ここでいう流行り廃りとはファッショナブルな意味ではなく、時代の流れに伴う業界的な主流か否かの事を指します。
★塗料の種類それぞれの耐用年数と価格相場一覧
塗料の種類 | 耐用年数 | 費用の相場(1缶当たり) |
アクリル樹脂系塗料 | 約3~5年 | 5,000~15000円 |
ウレタン樹脂系塗料 | 約5~8年 | 5,000~20,000円 |
シリコン樹脂系塗料 | 約8~10年 | 15,000円~40,000円 |
フッ素樹脂系塗料 | 約13~15年 | 40,000円~100,000円 |
無機ハイブリッド塗料 | 約15~25年 | 50,000円~120,000円 |
外壁屋根の塗装リフォーム工事において使用する塗料は大きくは5種類の系統に分類されます。
厳密な種類を数えだすと正直誰にも把握できないというほど多くの種類が存在してとても説明しきれないのですが、基本は次の5つのどれかに分類できると考えていただいて結構です。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
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・アクリル樹脂系塗料(耐久年数の目安:3~5年)
扱いやすく安価で発色がいい反面、耐用年数が圧倒的に低いため現在の外壁屋根の塗装においては主流ではありません。
DIYのシーンなどではよく使用され、住宅塗装においても耐用年数をあまり必要としない箇所への塗装に使用されることもありますが、塗り替え塗装ではメインでの使用はほぼないのが実際のところです。
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・ウレタン樹脂系塗料(耐久年数の目安:5~8年)
防汚性、耐久性も標準的でほかの塗料に比べ密着性が高くて弾性があるので湿度などで収縮する木部などにも塗装が可能。
比較的安価ですが、やはり耐用年数が低く現在はベランダ防水塗装など一部の塗装で使用されています。アクリル樹脂系と同様、外壁屋根塗装の主流ではありませんが、現役で活躍する塗料でもあります。
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・シリコン樹脂塗料(耐久年数の目安:8~10年)
高耐候性と低汚染性を併せ持っていて耐用年数も10年前後あるため予算と性能のバランスを取りやすい。
現在の外壁屋根塗装リフォーム工事で比較的よく使用される塗料です。ポピュラーという言葉がぴったりの塗料といえます。
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・フッ素樹脂系塗料(耐久年数の目安:10~15年)
イメージとして私が良く例に挙げるのがフッ素加工のフライパン。撥水性が高く、独特の艶、安定の耐久性と汚れにくさが特徴の塗料です。
比較的高級に位置する塗料ですが、その撥水性のゆえに塗料が乗りにくく、一度フッ素系の塗料を塗ってしまうとその次塗装するときには同じフッ素系の塗料か専用の下地材を使用する必要が出てくるので注意が必要です。
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・無機ハイブリッド塗料(耐久年数の目安:20~30年)
無機、つまり鉱物の類が混ぜ込まれている塗料の事で、塗料の一番の劣化の原因ともいえる紫外線の影響を受けない無機の要素が含まれることで耐久年数が飛躍的に改良された塗料です。
先に紹介した他の塗料に比べて、いきなり耐久年数が10年前後も上がったので、”本当に?”と思われる方もいるかもしれませんが、科学的にも根拠があり、例えばスターペイントが自社開発している無機系塗料は超促進耐候性試験(スーパーUVテスト)といわれる試験を経て商品化しています。
ここ数年で全国的な認知度もあがりとても人気のある塗料で、シリコン塗料同様にこれからの主流(ポピュラー)になることも予想されます。
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油性と水性の違い
先の項目で5つの塗料の系統を紹介しましたが、実は塗料には、アクリル、シリコン、などの系統からさらにもう一つの分類分けの項目があります。それがずばり“油性”と“水性”の違い。
実は、水彩絵具と一緒で、塗装リフォーム工事に使用する塗料は塗料単体では使用できません。そのため、シンナー系の溶剤を混ぜるか、はたまた水を混ぜるかのどちらかで油性と水性の違いが出てきます。(ですので正確には油性と水性ではなく、溶剤系と水性なのですが・・・)
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【油性(溶剤系)の特徴】
メリット…艶や色が長持ちしやすい
デメリット…強いにおいがある
艶や色が長持ちしやすい反面強いにおいがあり、人によっては一時的な体調不良を引き起こすことも・・・
これまでの主流であり、現在でも多く使用されていますが、人体や環境への影響を懸念し、環境省の公式サイトでも企業への溶剤系塗料に含まれるVOC(光化学スモッグの原因物質)対策の呼びかけが行われているほど注目を浴びています。※環境省公式サイトより『すぐにできるVOC対策』
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【水性塗料の特徴】
メリット…においの少なさは圧倒的で、作業する職人の立場から言っても扱いやすい
デメリット…油性に比べると艶のもちなどが少々下がる
溶剤系の塗料の匂いは一時的に室内や近隣住宅へも入り込むことがあるため、ペットを飼ってるお家やご近所関係を鑑みて水性塗料を選択するお客様も実際かなり増えてきています。時代の流れや世間の注目度としても水性の塗料は今後の主流になってくるでしょう。
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※ちなみに、この油性、水性の違いは先に挙げた5つの種類の塗料のそれぞれに存在すると思って頂いてもかまいません。同じ無機系の塗料でも油性の無機、水性の無機が存在するのです。
1液型と2液型の違い
そしてさらに先ほどの水性/油性の分類わけからもうひと段階塗料の種類を分けることができます。それが1液型2液型の違いです。
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【1液型塗料の特徴】
1液型塗料とは、1種類の液体だけでそのまま塗ることができる塗料のことです。
メリット…扱いやすい、金額が安い、使いまわしができる
デメリット…2液型に比べると耐久性が低い、艶が落ちやすい
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【2液型塗料の特徴】
2液型塗料とは、主剤(顔料・添加剤・溶剤)と硬化剤(樹脂)の2種類を現場で混ぜて使用する塗料のことです。
メリット…耐久性が高い、艶が長持ちする
デメリット…扱いにくい、金額が高い、使いまわしができない
機能性塗料
「機能性塗料」という言葉を聞いたことはありますか?
各メーカーからたくさんの種類の塗料が開発されるようになって、特に他社との差別化を図っているところが、この「機能性」になります。機能性を持った塗料をいくつかご紹介しましょう。
①ラジカル制御型塗料
特に今はやっているのが「ラジカル制御型塗料」です。
「ラジカル」とは紫外線によって塗料の顔料に含まれる「酸化チタン」が劣化することで発生するもので、これを放っておくと「チョーキング現象」と呼ばれる、外壁を触ると粉のようなものが付く現象につながります。
それを阻止するのがこの「ラジカル制御型塗料」です。塗膜の寿命を延ばして、建物の美観を長く保持することができます。
②光触媒塗料
次によく聞くのが「光触媒塗料」。耐久年数は15~20年と言われています。
塗料に含まれる酸化チタンが紫外線に反応して光触媒作用という化学反応を起こし、汚れを分解して雨水で洗い流すという仕組みです。
「セルフクリーニング効果」「抗菌作用」というような嬉しいメリットがある反面、光が当たらないところでは効果が出にくかったり、施工が難しくて品質に差が出たりとトラブルも多くあったため、現在はあまり使われていません。
おススメ塗料と選び方のコツ
“どの塗料がおすすめですか”
よく聞かれるこちらの質問。私は決まってこう答えます。
“一概に言い切れないので難しい質問ですね”
塗料の特徴で上げたように、性能と金額のバランスから見ればある意味定番といえるのはシリコン塗料なのですが、塗装リフォームは1回やれば終わりという工事ではないので長期的な目線での計画立てが必要になります。
建物の建材の種類、劣化の程度、予算や好み、家族の健康状態や家族構成など、十人十色の環境条件の中で適切なものを見極める必要があるので、無責任なことは言えないというのが本音。お勧めしたい塗料というのはどの業者にもあるものですが、お勧め=最適がどうかはまた別の話です。
※また、どんなに好みの塗料があっても、建物に使用されている建材やデザインの都合上相性の良くない塗料や施工方法もあるので注意が必要です。
大切なのは自分たちにとってのベストを探すことだと心にとめておいてください。
最初に紹介した5つの種類の塗料をもう一度おさらいします。
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・アクリル樹脂系塗料(耐久年数の目安:3~5年)
・ウレタン樹脂系塗料(耐久年数の目安:5~8年)
・シリコン樹脂塗料(耐久年数の目安:8~10年)
・フッ素樹脂系塗料(耐久年数の目安:10~15年)
・無機ハイブリッド塗料(耐久年数の目安:20~30年)
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塗料には”グレード”と呼ばれるものがあります。グレードの高さはそのまま耐久年数の高さと考えていただいて構いません。
当然のことながら、塗料のグレードがあがれば㎡当たりの単価も上がります。(30㎡での相場で見ると、現在の主流塗料であるシリコン塗料からはフッ素、無機とグレードが上がると一般的に50万円前後は金額に開きが出ます。ただ、生涯的な塗装回数から換算すると案外高グレードの方が安くすむという側面もあります)
ここで注意点は、〇〇系塗料の中にもさらにグレードがあるということ。
例えば、同じシリコン塗料であっても商品名でとらえればさらに細分化されていきますし、フッ素樹脂系塗料でも従来型の3フッ化フッ素タイプと4フッ化フッ素といわれるようなフッ素の中でもさらに高性能高グレードのタイプもあります。
インターネットで検索すると、〇〇系塗料は硬くて割れやすいからやめた方がいいとか、いいこと悪い事がひとまとめにかかれていることも多いですが、それはあくまで〇〇系塗料の一部にすぎません。鉱物が含まれていて硬質そうな無機塗料でも弾性に優れた水性の塗料だって存在します。
見積を受け取るときは、単純な塗料の名前や金額だけにとらわれず、塗料の分類や特徴もしっかり追及して尋ねてみましょう。
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・シリコン樹脂塗料(耐久年数の目安:8~10年)
・フッ素樹脂系塗料(耐久年数の目安:10~15年)
・無機ハイブリッド塗料(耐久年数の目安:20~30年)
においが気になる、ペットや妊婦さんがいる場合などは水性塗料を探すべし
塗料のグレードは耐久年数を見るべし
ネットを鵜呑みにせず、家族に合った塗料を選ぶべし
以上となります。
みなさん是非塗料選びのご参考にしてください✨
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福岡県
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愛媛県
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秋田ショールーム店:秋田県秋田市広面字堤敷68-1
外壁塗装・屋根塗装をお考えの方は是非一度、地域密着のスターペイントまでご相談ください!
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